今週に発覚したフォルクスワーゲンのディーゼル車規制逃れ問題で、マツダのクリーンディーゼル車はあらためてその実力が評価されているようです。ディーゼル車と言えばやはり欧州各国のほうが強く、その中でもドイツ車は断トツの高評価を獲得している感がありました。中古車購入を考えている人でもクルマに詳しい人は、そのような認識を持っていたように思います。

フォルクスワーゲンがディーゼルの規制逃れとして行っていた方法は、データをとる試験に用いられる条件のときだけ排ガス量を少なくするように操作していたものです。それ以外の条件下においては、試験に通らないほどの排ガス量となるとされています。とくに規制が厳しいアメリカ向けのクルマに対しこのようなソフトを組み込み、規制逃れをしていた実態が明るみに出たかっこうです。

フォルクスワーゲンはドイツに本社を構える自動車メーカーです、フォルクスワーゲンは日本語だと「大衆車」という意味になります。。設立は1937年とされていますが、前身であるフォルクスワーゲン製造会社は第二次世界大戦前に設立されています。ナチス政権下においてヒトラーが提唱した「国民車計画」により大量生産が計画され、生産のための街も建設されました。

第二次世界大戦が開戦するとフォルクスワーゲンは軍需工場となり、軍用車両を生産するようになります。ポーランドやウクライナなどの近隣諸国から多くの強制労働者や捕虜などが集められ、きつい労働を強制する場となりました。

ドイツはその後第二次世界大戦に敗れ、敗戦国となります。軍需工場であったフォルクスワーゲンは勝戦国であるイギリスの管理下に置かれることになりました。工場管理者となったイギリス軍少佐がフォルクスワーゲンの持つ技術力の高さと労働者たちの勤勉さ、そして高い資質を見出したことが、フォルクスワーゲンを今の地位にまで押し上げたとされています。

日本語では「大衆車」という意味であるフォルクスワーゲンは今や高級車も手掛ける、世界のTOP自動車メーカーです。しかし歴史を見ると意外な事実を知ることができ、親しみすら感じることもできます。今回発覚した不正については、しっかりと真相を明らかにしてもらいたいと思います。せっかくマツダのクリーンディーゼル技術によってディーゼル車への信頼と期待が高まってきたのに、水をさされてしまったようで残念でたまりません。