中古車の価値を大きく左右するもののひとつに、走行距離があります。たくさんの距離を走っているクルマは、あまり距離を走っていないクルマより、低く評価されてしまいます。たくさんの距離を走っていることによってさまざまな部品が摩耗してしまっていると考えられるもので、実際にクルマに使用されている部品の多

くは使用すれば使用するほど摩耗が進みます。同じ型、同じ排気量、同じグレード、同じカラー、同じ年式、同じオプション装備のクルマがあったとしれば、少しでも走行距離の少ないほうの中古車を選んだ方が、良い中古車選びをしたことになります。

 

クルマを買い取りに出すさいには、多くの距離を走っていないクルマのほうが高く買い取ってもらうことができます。距離をたくさん走っていない方が中古車として価値があり、高く売れるのですから当然です。クルマの走行処理はメーターを見ればすぐにわかり、クルマの点検記録・整備記録に記載されます。車検時には新たに発行される車検証にも記録されます。

 

しかしメーターを巻き戻し、走行距離をごまかそうとする人もなかにはいます。昔のメーターは機械式で、外すと手で回すことができたため、簡単に巻き戻すことができました。最近のメーターはデジタル化されているのでこのような手作業による巻き戻しは不可能とされていますが、反対に専用コンピューターにつなぐことによって簡単に操作できるともされています。メーター上の走行距離を少なくした後は、点検記録・整備記録、車検証などは紛失したことにします。新たに点検記録・整備記録を作成し、車検証の再発行を受ければ、不正に少なくした走行距離が記載されることになります。

 

このような不正行為をしたクルマを買い取りに出すと高い価格で買い取ってもらうことができますが、あとから不正を行ったことが判明すると大変なことになります。買取価格は減額され返金がもとめられるのはもちろんのこと、違約金や損害賠償金などの請求を受けることがあります。しばしばインターネットオークションでクルマの走行距離設定を請け負う業者が出品していますが、不法な行為なので手を出すのは禁物です。

 

クルマの買取査定金額を高くするためには普段からの手入れをていねいにし、できるだけ良い状態を維持するように努めることが一番の方法となっています。年末なのでクルマの掃除をこれから行う人もたくさんいるかと思いますが、「来年もよろしく」の気持ちを持ってお手入れすることをおすすめします。