もうちょっとで11月も終わり、来週はいよいよ12月に突入です。「何が選ばれるんだろう?」と毎年この時期、話題にのぼる「新語・流行語大賞」も、ノミネートされた言葉が発表されました。「あったかいんだからぁ」や「暴買い」、「火花」、など流行った言葉や多くの人に使われた言葉、今年を象徴するような言葉が選ばれていますが、クルマ業界で今年もっともホットだった言葉は、「自動運転」ではないでしょうか。どんどんと取り入れられている自動運転技術を活用した安全のための装備は、やはりつけていないクルマよりもつけているクルマのほうが買取額は高くなります。自分には必要ない、と思っても、将来、買取りに出すことを考えているならばつけておいた方が良い装備になります。

おりしも先日、クルマの自動運転に使用する無線の周波数について、帯域幅を拡大して国際規格とすることで合意に至ったことが明らかになりました。世界無線通信会議という、日本、アメリカ、そしてドイツが主導国となっている会議での合意で、このことにより自動運転技術の大幅な向上が期待されます。自動運転で走行しているクルマの衝突回避について、精度が格段に向上することが見込まれるからです。

自動運転によって走行しているクルマが障害物と衝突することを避けるのには、「ミリ波レーダー」という電波が用いられます。ミリ波レーダーは波長1~10ミリの電波を用いて、障害物との距離を予測する技術です。現在、実用化されているのは76~77ギガヘルツで、100メートルの範囲内にある障害物を誤差20~30センチメートルで検知することが可能でした。帯域幅を拡大し、77.5~78ギガヘルツの帯域を使用できるようになると、誤差が7.5センチメートル程度にまで縮小可能となります。この誤差7.5センチメートルは自動運転を現実のものにするために必要とされている数値になっています。77.5~78ギガヘルツはアマチュア無線や天体観測で使用されている帯域ですが、共用できるようになると自動運転の実現が、グッと近づきます。一般道での衝突回避に必要な77~81ギガヘルツの実用化も考えられ、悪天候のときでも障害物検知能力向上が図れるからです。

痴呆症の方、あるいは判断力の衰えがみえる高齢ドライバーがクルマを運転して、事故を引き起こすケースも多くなってきています。自動運転が実現すれば、このような事故の数も減らすことができるでしょう。技術開発が進み、多くの人がより安全にクルマを運転できるようになることを願っています。