中古車販売業を開業するのにあたって自己資金だけで賄おうとするのは、まず不可能です。銀行や地元の信用金庫、あるいは公的機関から融資を受ける必要がありますが、そのためには審査に通らなければなりません。この審査に通るために欠かせないのが、しっかりとした事業計画書を作成することになります。

今週のNHK連続テレビ小説「まれ」では、主人公の希(まれ)が地元の能登で、念願だった自分のケーキ店をオープンさせます。週の前半ではオープンにこぎつけるまでが描かれているのですが、もっともネックとなっていたのがやはり開店準備資金をどう工面するするか、といういことでした。融資を申し込んだ銀行などでは、ことごとく断られてしまいます。

弟である一徹(いってつ)の「地元の農産物を作ったケーキを取り扱えば、農協でも貸し付けてもらえる」との説明を受け、希は農協へ融資を申し込みます。そこで希を待ち受けていたのは同級生であり義理の妹(一徹の奥さん)である、みのりです。みのりは農協の融資担当であり、その厳しさから「融資の鬼」と呼ばれていたのでした。

事業計画書を見せ、自分が開きたい店についてを語りだした希に融資の鬼・みのりは「夢物語は結構です」、「こんなに高い材料を使う必要がありますか?」、「材料費を削って、原価率を下げてください」、「利益率が高い、焼き菓子専門店にしてはどうですか?」、「店舗を持たず、移動販売車などで販売してはいかがですか?」など、否定的な言葉を浴びせます。

希は自分自身の事業が失敗し、失踪してしまった父親・徹のためにも、なんとかケーキ店をオープンさせようと決意しています。自分を恨んでおり、家族ともども不幸にしようとする人が存在していることに気付いて姿を消すことを決めた父親に託された夢を、どうにかして実現したかったからです。
厨房機器や什器などを中古品を使い、安く譲ってもらったり無償提供を受けたりすることで開業準備資金を大幅に削減することとし、結局18回目の申込で350万円の融資を受けることに成功。夫の圭太を連帯保証人として金銭賃貸借契約を結び、ケーキ店をオープンさせます。

資金の融資を受けるためには事業計画をしっかりと練ることが必要だと、改めて感じさせられたドラマでした。また断られても断られても諦めないことの重要性も感じました。そうやって事業計画を幾度となく見直すことで、覚悟も生まれるのかもしれません。