自分で会社に出資することができる金額は、起業する中古車販売業が軌道に乗るまでの生活資金は別にしておかなければならないことは前回の記事で書いた通りです。しかしここでも問題となるのは、軌道に乗るまでの期間をどの程度とみておくか、ということです。また生活資金として毎月いくらがかかっているのかも、しっかりと把握しておかなくてはなりません。生活していくぐらいどうにでもなるだろう、という安易な気持ちで考えていると後で大きなしっぺ返しにあうそうです。自分の稼ぎによって生活している家族がいる場合はなおさら慎重に毎月の生活資金の計算をしておかないと、路頭に迷わせることになってしまいます。とくに子どもがいる場合は、余裕を持って生活資金を確保しておくことが求められます。子どもは大人のように何かを我慢したりすることがあまりできません。また病気にもなりやすいので、万が一のことがあった場合の医療費もある程度は準備しておく必要があります。家族と十分に相談して、ゆとりを持たせた生活資金を確保しておかなければなりません。

 

自己資金だけで中古車販売業を始めることができれば、万が一失敗に終わっても借金を抱えることは避けることができます。安全と言えば安全ではあるものの、反対に資金があまりにも少なすぎてパンクしてしまうという、別の危険も抱えることになります。十分な自己資金が貯まるまで中古車販売業開業をしないという選択肢もないわけではありませんが、いくら自己資金があるからと言ってあまりにも年齢を重ねた後の中古車販売業開業は現実的ではありません。たとえば働き盛りである30代で開業する場合とそろそろ健康面でも不安を感じるようになる50才を過ぎてから開業する場合、どちらかと言えだ30代で開業した方が成功率は高いということができます。30代であればフットワークも軽く、新しい知識や技術もどんどん吸収することができます。しかし50才過ぎにもなると身体も無理がきかないようになり、頭も新しい考えなどを柔軟に受け入れることが難しくなってしまいます。追加で必要となった資金が出てきても、金融機関は年齢を理由に、貸し付けを実行したがらない、という厳しい現実が待ち受けることになります。また対外的にも50才を過ぎた後の企業は、道楽とみなされてしまう危険があります。中古車販売業に限ったことではありませんが、本気度を示す意味でも自分で事業を始めるのにあまりにも遅すぎることは得策ではありません。